ダイキエンジニアリングを率いるのが 、代表取締役会長兼ＣＥＯの中村義文さんです。中村さんは、１９９６年、４８歳の時に、母体となるダイキを呉市内に創業しました。バブル崩壊以降、大手企業が新入社員の採用を控える時代が続いていたといいます。そこで、正社員として人材を雇用し、自社で機械設計の基礎やプログラミングなどの教育を行い、エンジニアとして大手メーカーに送り出すシステムを確立していきました。2003年にはダイキエンジニアリングを設立。現在は、広島、東京、愛知、大阪、宮城、福岡、長崎を拠点に全国展開を図っています。去年、創業２０周年を迎えました。

ダイキエンジニアリングでは、理系、文系を問いません。あらゆる学部・学科からスタートできるのが特長です。例えば、情報工学専攻の男性社員は、設計の知識などなかったが、造船メーカーに配属。6年目の現在、３００ｍを超えるコンテナ船の設計に携わっています。また、教育学部を卒業した２年目の女性社員。自動車メーカーに勤務し、設計に関わっています。その夢は『バイリンガルなエンジニア』になること。ダイキエンジニアリングには、航空機、ＩＴ、ロボット産業など数限りないステージがあります。

呉から広島。広島から日本全国。そして、世界へ。ダイキエンジニアリングでは、２０１１年からスリランカの首都、コロンボに事務所を設けいています。スリランカの大学と提携し、機械設計のエンジニアに研修を行い、日本に送り出し、ダイキグループで雇用。日本の大手メーカーの第一線で活躍を続けています。また、スリランカと日本の架け橋となり、日本企業のスリランカへの進出をサポートしています。ダイキエンジニアリングでは、スリランカを基点に、ベトナム、ASEAN諸国へと活動領域を広げようとしています。