広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2025.09.27 O.A.

現場第一主義が創り出す新たなビジネス

リジョー株式会社
現場を大切にする

広島市佐伯区石内上に巨大な建物がある。それは、リジョー株式会社の本社だ。
ここは、広島県を中心に中国地方で一般貨物やOA機器、精密機器などの輸送を行うリジョーの物流の拠点だ。
景気の波に左右されやすい物流業界の中でリジョーが貫いていることがある。
それが“現場第一主義”。

現場を声を反映し進化

リジョーの創業は1965年。
藤井清水さんが仲間と共に貨物を梱包する会社を立ち上げた。
やがて梱包した貨物を運ぶ担い手不足から物流事業へ進出。
時代と共に競争が厳しくなった物流業界。
そこで現場の声から生まれた事業があった。搬入・設置事業だ。コンビニやドラッグストアのショーケースを納品して設置するビジネスだ。この事業はいまや全体売り上げの6割を占めるまでに成長。
全ては現場の声を反映したもの。現場の声を大切にするリジョーの姿勢が、企業価値を高めてきた。

ショーケースを扱う現場の声が生かされ、新たな事業が誕生

冷凍・冷蔵などのショーケースを扱う現場の声が生かされ、新たな事業が生まれた。2024年、佐伯区五月が丘で新たに立ち上げたのが特殊急速冷凍だ。
これは、お店から搬入された作りたての商品をこの特殊な機器で急速冷凍させるというもの。これまで一般的な冷凍機器で食品を凍らせると食品の細胞が破壊され、旨味成分が流れてしまっていた。一方、山口県下関市の冷凍メーカーが開発した3Dフリーザーは、高湿度冷気で商品を包み込むように均一で急速冷却するので旨みを逃さないと言われている。
これを使った「冷凍代行」という新しいサービスを始めた。さらに自動販売機内の商品棚をシェアレンタルできる取り組みも行うことで食品ロスをなくす行動にもつながっている。

プロフィールへ

続きを見る
今回のポイント 『すぐ使える価値を届ける』
リジョーの主力のサービスとして注目したのは、国内冷凍冷蔵ショーケースの多くを扱っていること。メーカーから新たに設置するスーパーコンビニに予定通り届け、所定の位置に設置し、すぐ使える状態にするそうだ。
大きな冷凍冷蔵ショーケースは設置する店舗によって大きさもいろいろあり。専用の搬送機器を開発し、効率よく設置できるようにしているそうだ。西日本から中部、関東に拠点をもち、年間6500店舗、約12万台を扱う。毎日17か所で設置作業が行われていることになる。店舗内装がある程度できてから搬入するので、事前に設計図から計画を立てて、設置位置をぴったり合わせて搬入する。これが『すぐ使える価値を届ける』ポイントと言える。
地域には魅力ある食品が多くある。ところが、消費期限や賞味期限切れ、販売期限を理由に廃棄されることがある。食品を最適なタイミングで冷凍することで保存期間を延ばし、廃棄されるはずだった食材や料理を次の価値ある用途へと繋げる。これがFreeze Connectサービスとのこと。リジョーの総意として開発した新しいサービスとして注力している。
急速冷凍装置により冷凍加工 + 保管 + 配送などとともに、販路拡大の支援も行う。
リジョーでは、依頼のあった食品企業商品を小売・流通企業バイヤーに紹介する支援とともに「冷凍自販機シェア・レンタル」の取り組みも進めている。地域で人気の飲食店や食品製造販売業者の商品を自販機で販売することもできる。
リジョーは搬送据え付け技術と冷凍加工冷凍配送技術を提案し、装置から食品に至るまで『すぐ使える価値を届ける』企業だ。これからも注目したい。
企業情報
会社名

リジョー株式会社

業種運輸業
事業内容・貨物自動車運送事業・重量物搬入設置・特殊急速冷凍事業・機器メンテナンス・産業廃棄物収集運搬
代表者代表取締役 藤井 巌
従業員数93名(2025年2月現在)
年商
所在地広島県広島市佐伯区石内上一丁目5番1号
お問い合わせ082-941-2221
ホームページhttps://rijo-g.co.jp/