2009.12.13 O.A.
独自技術を駆使して共存共栄!広島牡蠣で異業種からの挑戦
『広島ヤンマー商事』が広島の特産品カキを使って健康補助食品を開発した。機械メーカーがカキを使用した健康補助食品を開発したきっかけ、それは海にあった。カキ養殖が盛んな広島湾一帯。ここ最近の海水温上昇による育成不良に加え、消費者が大粒のカキを好むようになり生育期間が2年から3年と伸び手間も格段に増えた。伸び悩むカキ養殖業、その手助けができないか、それが全ての始まりだった。
そこで開発したのが、カキを機械でむき身にする「かきむきくん」。深海8000mに相当する圧力を殻つきのカキにかけることで、貝柱のタンパク質が変化し、誰でも簡単にカキをむき身にするこができるという機械だ。カキをむき身にする打ち子さんの高齢化、人手不足を補うためだった。
しかし、一つの問題が。カキの水揚げがない夏場、「かきむきくん」は稼働できない。閑散期の有効利用方法を見つけ出さなければならかった。そこに、ある情報が飛び込んできた。それは、広島県が圧力と酵素を利用して原料を分解、原料に含まれる栄養素をそのままにエキス化できる技術を開発したというものだった。原理は「かきむきくん」と同じ。この技術を使ってカキをエキス化できれば年間利用はもちろん調味料などに使うことができる。
そして、「かきむきくん」開発から6年の歳月をかけてカキの豊富な栄養分、必須アミノ酸やミネラルをそのまま閉じ込めたカキエキスが完成した。この豊富な栄養分を活かした商品は作れないか。広島ヤンマー商事のさらなる挑戦が始まった。
2009年。粉末化したカキエキスから健康補助食品オイスター・パウダーを開発。販売に乗り出した。伸び悩むカキ養殖業を支えたい。その思いで15年の歳月をかけて辿り着いたオイスターパウダー。今は認知度を少しでもあげるために全国を奔走している。
会社名 | 株式会社広島ヤンマー商事 |
---|---|
業種 | 製造業、卸売業,小売業、サービス業(他に分類されないもの) |
事業内容 | ■舶・陸用エンジン及びプレジャーボートの販売・修理 ■水産業関連設備の販売・修理 ■パスカルオイスター事業部 オイスター・パウダー、パスカルかきエキス等の食品販売 |
従業員数 | 34名(パート3名) |
年商 | 10億円 |
所在地 | 広島市南区元宇品町41-25 |
お問い合わせ | 082-253-1151 |
ホームページ | http://www.hiroshima-yanmar.co.jp/ |