2010.09.19 O.A.
商品差別化の追求!再生した新しい化粧筆
香港・成都・上海・台湾・そしてシンガポール……。アジアで注目されるのが、筆の里、熊野で生まれた化粧筆「KOYUDO collection」。 「機能美」を追求した、その誕生には、「伝統の技」から生まれた、「独自技術」がありました。
ひろしま駅ビルASSEにある熊野の化粧筆専門店「熊野筆セレクトショップ」。そこに、独特のデザインを持つ、KOYUDO collectionがありました。 KOYUDO collection誕生には、様々な発想の転換があったのでした。
1979年創業の「株式会社 晃祐堂(こうゆうどう)」は、もともと書道筆が専門。 書道筆の低迷をきっかけに、他社の化粧筆との差別化をした、独自デザインの製品を生み出す開発を始めました。
デザインの要となるのは、筆の先端、穂先です。穂先の形状は、「コマ」と呼ばれる道具で作ります。 晃祐堂は、CADとNCフライスを導入し、オリジナルのコマを作り、そこに伝統の書道筆を作る技術を合わせて、 これまでになかった穂先を作ります。これまでの化粧筆の穂先が丸かったのに対し、晃祐堂の穂先は、半円状でした。
この形は、そのまま、機能につながっていました。上の部分は"パウダーブラシ"、横のとがった部分は"ライン用"、 そして、斜めになった側面は"つや出し"。1本で3本分の機能を持つ化粧筆が誕生したのです。
コマの技術は、更に進化。立体的な形状の「ハート型」や、何種類もの毛を使った「華型」、さらに絵を描いた穂先も作れるようになりました。 晃祐堂はこの技術で多くの意匠登録を取得。自社ブランド、KOYUDO collectionが誕生したのです
会社名 | 株式会社晃祐堂 |
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業種 | 製造業 |
事業内容 | 化粧筆、製造販売、書道筆製造 |
従業員数 | 従業員数50名他、臨時従業員数70名 |
所在地 | 広島県安芸郡熊野町出来庭6丁目6-28 |
お問い合わせ | 082-854-0418 |
ホームページ | http://www.koyudo.co.jp/docs/index.htm |