広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2024.03.02 O.A.

幸福度を高めるWACTORY(ワクトリー)

新和金属株式会社
本日ご紹介する企業は?

本日ご紹介する企業、東広島市の高屋にある企業。
伺ってみると、やっていたのはじゃがいもの植え付け。
農業が仕事なのかと聞いてみると……。
「農業はあくまで趣味。
 本業は自動車部品や建材などのめっき加工。」
めっきをしている企業、新和金属。
腐食を防ぐ防食めっきをしていて、小さいものは1センチ角、長いものは7メートルのものまで扱っています。
でもどうして、めっきの会社で農業をやっているんでしょう?
これも聞いてみると……。
「自分のやりたいことに挑戦させてくれる体制がある。」
仕事じゃないのに、自分のやりたいことに、挑戦させてくれる会社!?
これって一体、どういうこと?
真相を確かめるべくやってきたのが、府中町にある、新和金属本社。
社長にお話を伺ってみると。
「働きがいのある職場、社員の幸福を目指す、が理念。
 FACTORYからWACTORY(ワクトリー)をスローガンに
 社員のやりたいことをサポートする体制を作った。」
「WACTORY(ワクトリー)は、和と、枠を取り除く、とワクワクする、をかけた造語。
 新和金属の社名の由来から「和」。
 枠を取り除くは、多様性を認めた職場つくり。
 ワクワクしていくために、個人のやりたいことをサポートかる制度がある。」
社員のやりたいことをサポートするために始めたのが、WACTORY(ワクトリー)企画という制度。
農業はそのひとつだったんです。

自発的な活動をするWACTORY(ワクトリー)企画

WACTORY(ワクトリー)企画は農業だけではありません。
門松を作って社屋の前に飾ったり、地域の清掃活動に参加したり。
やりたいことがあると、企画書を書いてプレゼンします。
この社員の自発的な活動には、社長の狙いがありました。
「単純作業が多いと言われる仕事で、一般的に、やりがいを持ちにくい。
そこできっかけづくりとして、WACTORY(ワクトリー)企画を始めた。
企画を作ることが新たなきっかけになるかもしれない
やりがいや幸福度を得やすい選択肢を用意するのが仕事。」
新たな環境に挑戦できる。
それがWACTORY企画なんですね。

枠を取り除くWACTORY(ワクトリー)

国が定める民間企業の障がい者雇用率は2.3%。
対して新和金属は9.47%。
6人の障がいのある方が働いています。
しかし新和金属は、国が定めているから、障がいのある方を雇用しているわけではありません。
「年齢や障がいというフィルターで見ずに、適材適所で能力を発揮できるようにする。」という、枠を取り除くことにつながっているのです。
さらに枠を取り除く取り組みとして、障がいのある方が社会で活躍するための、サポート活動も開始。
それが府中町初となる、就労移行支援事業所、すみっこテラス。
福祉サービスを利用できる方が対象で、一般就労を目指す時に、2年間利用できるものなんです。
関わる人がみんなで、ワクワクする取り組み、WACTORY(ワクトリー)。
その根底には、「幸福度の追求が、企業の持続的活動に一番必要なこと」という考えがあるのです。

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 今回のポイントは「社会貢献と会社」について考えてみる。

―新和金属の取組みはいろいろあるんですね―
新谷社長は
・仲の良い、意見がだしやすい雰囲気の会社でありたい。
・性別や年齢、宗教や障害の有無に関係なく偏見の目で人を見ず採用を行い、1人1人の長所を生かした組織づくりをしたい。
・個々の社員のやりたいことが実現できるワクワクする会社にしたい。
この実現に向けて、和を大切に、ワクワクと枠を超えていきたい、として14の取組みが進んでいる。

―このような取組みはどのような効果につながるのでしょうか―
 新和金属 新谷社長は 枠を超える人とのつながりに注目している。
新和金属は自動車部品など品質・コスト・納期を厳守するメッキ加工を主力事業としている。
生産工程、生産計画が決まっており繰り返しの作業はややもするとコミュニケーションが不足し、工程トラブルなどの情報が伝わりにくくなる。
社内の活性化もあり、14の取組みにより、社内で仕事以外にも社内で広く会話が広がり、イベントがあれば協力して取り組む。
やりたいことを提案するWACTORY企画は評価制度にもつながり、コミュニケーションは増加し、取組み前とは格段に社内の雰囲気は変わったと実感しているそうだ。
 14の一つには新規事業としても取り組んでいる就労移行支援事業「すみっこテラス」は本社内に設置した地域の方々に開放したコミュニティスペースでの情報交換から始まっている。
障碍者雇用だけでなく就労移行支援を事業として行い、実際に地域企業への就労に至っている。

―会社だからできる社会貢献、興味深いです―
 会社は地域の中でなんらかの形で社会貢献をすることは大きな目的と言える。
先端技術を開発して環境課題を解決する企業もあるし、社会基盤となる土木工事により安全で住みやすい街づくりをする企業もある。
新しいサービスで生活を便利にする企業も一つの社会貢献といえる。
 新和金属は障害のある方、健常者の枠にとらわれず、1人1人の長所を生かした組織づくりとやりたいことが実現できる新しいコミュニティによる会社であり事業を開発していく、働くことの新たなる価値を創造することを進めている。

 魅力的な地域社会を開発する新和金属と新谷社長の今後が楽しみである。
興味のある方はぜひ新和金属を訪ねてみるとよい。新しい価値が見いだせる。
企業情報
会社名

新和金属株式会社

業種製造業
事業内容・電気めっき加工
 (亜鉛、亜鉛-鉄合金、亜鉛-ニッケル合金・電気ニッケル・その他)
・無電解めっき
 (ニッケル、コンポジット)
・その他各種表面処理
・組立、代行納品業務
代表者代表取締役社長 新谷 浩之
所在地本社府中工場
広島県安芸郡府中町茂陰1丁目8-7
TEL(082) 282-5537
FAX(082) 285-5373高屋工場
広島県東広島市高屋台1丁目8-23
TEL(082) 434-8787
FAX(082) 420-4077
お問い合わせ(082) 282-5537
ホームページhttps://msinwa.co.jp/