広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2016.09.04 O.A.

健康・医療・福祉に躍動するイノベーション

学校法人常翔学園 広島国際大学
広島国際大学とは?

2015年度、広島国際大学は、
〔ともにしあわせになる学び舎〕という将来像を決定しました。
焼廣益秀学長は、地域とともに地域の課題に取り組む今後の活動への期待を語ります。
「様々な分野の教員が、いろいろな研究をしている。
だが、それだけではなくて、既存のもの同士を結びつける〔イノベーション〕が
どのように出来るかを期待している」

義肢装具士 月城慶一教授

リハビリテーション支援学科で教鞭をとる月城教授は、
義手や義足の専門家である、義肢装具士です。
新たな義足を創りだす、開発者でもあります。
月城教授が学生に身につけてほしいことは、基本を疎かにしない姿勢。
それは義肢装具士が、基本を踏まえた上で、
ひとりひとりのニーズに応えなくてはならない仕事だからです。

パラリンピックの修理スタッフとして

月城教授は、1998年の長野パラリンピック以降、
義足や車いすの修理スタッフとしてパラリンピックに参加しています。
2週間の間に、およそ4千件の修理。
スピード、判断力、その場でなんとかする知恵、そして努力。
「世界の祭典で腕試し。」
と月城教授は語ります。

中古義肢の再生プロジェクト

2015年9月、広島国際大学の義肢装具士を目指す学生たちが、
取り組み始めました。
それは使われなくなった中古義肢の再生。
メンテナンスをして、発展途上国へと届ける、一大プロジェクトです。
義足だけでも300本。
80人以上の学生が携わったのでした。

睡眠マネジメント 田中秀樹教授

睡眠を改善する、体操を習う人々がいます。
指導するのは、睡眠の研究をしている、田中教授。
「高齢者の睡眠悪化の原因が夕方の居眠り。
夕方の居眠りを減らすための方法として早い時間での昼寝、さらに運動をする。
これが福寿体操。
夕方の体への負荷が少ない時間帯に行うことで、
夕方の居眠りを防ぎ、夜の睡眠を取りやすくする。
覚えやすくて、続けやすい。座っても出来て、寝ても出来る。
運動を習慣づけることを念頭に、福寿体操を考案した。」
田中教授は、行動によって睡眠を最適化する、睡眠改善学の研究者なのです。

快適睡眠のための枕の開発

「食べることと寝ることは、人間の基本的な活動。
睡眠をうまく調節することで、人間本来の能力は十分発揮できる。」
と田中教授は語ります。
そうした研究の中で、枕も開発しています。
それがチョイス・ピロー。
人が寝付く時の姿勢を調査したところ、半数弱が横向きで寝ていることが判明。
本人の寝姿勢に対応できる、枕として開発したのです。
また、脚のバランスをとることで、気に入った寝姿勢をとりやすくする、
フット・ピローも開発しました。

ホテルでの快眠サポートの監修

さらに、ホテルでの快眠サポートも監修。
それがコンフォートホテルの〔ひつじルーム〕
「睡眠に望ましい環境を調整しようと、ベッド・光・アメニティを駆使。
いい環境で睡眠をとることで、自分の能力が発揮できる状態になる、
ここでつかんだ睡眠の重要性を持って帰って、日常生活に活かしてもらいたい。」
田中教授は、睡眠の重要性を追求しています。
「子供で言うなら脳の発達、大人は能力発揮、
睡眠改善技術はこれからの賢い日本人を育てる上で、重要な意味を持つ。」

未来を見つめる研究心

多くの研究者が集う場所、それが広島国際大学。
焼廣学長に、展望を聞いてみました。
「医療系の専門職を育てるのが使命だが、
ただ、定められたことをやって行くのでは、これからの専門職はやっていけない。
絶えず研究心を持っていかないといけない。
全体としていかに調和していくか、その中でどう研究を進めていくかが大切。」
広島国際大学は、健康・医療・福祉の未来を見つめています。

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『健康が一番』

学生も地域の人も、ともに幸せになることを標榜する焼廣学長に、
産学連携を中心に大学運営について伺ってみた。
教育方針として、地域連携・共同研究に注力されているとのことで、
学生にも外部の方々や学外での活動を推奨しているとのこと。
そのために、20周年を迎える2018年に向けて、地域との交流を深める
キャンパス整備を進めるそうだ。
特に“健康”をテーマに取り組んでいくとのこと。
健常者はもちろん、障がい者の方にも、
積極的に活動してもらえる施設にしていくそうである。
企業との共同研究では、教員が外部との良い関係づくりを積極的に進め、
学生の教育につなげる。
ともに幸せであるために、
人と人との関係性を大切にしていく理念を実現していく。
本学の共同研究は人のつながりに注目している。
そして、教員も学生も“人の役に立ちたい”と考えている。
専門性に偏らず、様々な接点を考え、
同じ思いを共有できる企業との共同研究を目指したい、
そのようなお考えであった。
私も大学との共同研究の中で、
学生に企業の社長へのプレゼンテーションを必ずさせている。
学外へ研究テーマを求め、その企業が属する業界の課題を発見させて、
解決策をデータから明らかにしていく。
そのためには文献や実験データだけでなく、
関係者のヒアリング調査、現場での調査、アポイント、プレゼンテーションなど、
人との関わり合いの大切である。
この基本的なことができるかどうかが、
社会に出て本当に役立つ人材となるためには重要な学習となる。
焼廣学長に健康・医療・福祉の中で、
これから特に重要と思われることを聞いたところ、
“健康が一番”とのことであった。
治療や介護福祉はできるだけそれを使わないほうが良い。
“健康寿命を長くする”ことがこれからのポイントになるとのこと。
産学連携は健康に関するテーマで、
企業からもいろいろと相談するとよいのでは。
今回のテーマは“健康が一番”
少子高齢化社会の到来は待ったなしであり、国の医療財源も限りがある。
ピンピンコロリ、という言葉を聞くが、健康寿命を長くすることは、
 ・自分自身の人生を楽しむ時間を長くできる。
 ・病気になりにくくすることで医療費も少なくて済む
 ・健康であれば人の役に立てる機会が増大する。
 自分自身がどう生きていくか、やがて迎える寿命や万が一の時に、
自身の責任で終焉を明確にできるとよい。
健康寿命を長くすることは社会にとって大きなメリットとなる。
大学情報
会社名

学校法人常翔学園 広島国際大学

業種医療,福祉
事業内容 「時代と地域が求める真のフィールドスペシャリスト」の育成を目指す健康・医療・福祉系の総合大学。
代表者 学長 焼廣 益秀
所在地 広島県東広島市黒瀬学園台555-36
お問い合わせ 入試センター事務室 0823-70-4500
ホームページhttp://www.hirokoku-u.ac.jp/