広島市内にある、物流倉庫。ここで働く一人の女性。倉庫に集められた商品を各スーパーの店舗ごとに仕分けする事がお仕事。女性がここで働くきっかけは、とあるアプリの存在にありました。それが…スキマバイトアプリのタイミー。
スキマ時間に働きたい人と、すぐに人手がほしい店舗や企業をつなぐサービス。
求めるスキルの設定や相互のレビュー評価などによって履歴書や面接なしですぐに働ける仕組みをつくったもの。
働いた分の報酬を勤務後すぐに得られるのも特徴のひとつ。

実はこうした時間効率を意識したいわゆるタイムパフォーマンス、通称タイパと呼ばれる消費行動は若者のみならず広い世代にも浸透。それらが追い風となってタイミーは２０１８年のアプリ開設以来、若い世代を中心に、全国でおよそ５００万人のユーザーが登録するまでに成長したのです。そんなタイミー、
実は２０２１年に、広島に初となる中四国エリアの拠点を設置したというのです。企業の求人はあるものの、働く世代の流出といった課題を持つ広島。この課題をタイミーで解決したいと考えているのです。

現在タイミーには全国で約４万6千社が掲載されています。そんな掲載企業から大きな支持を得ているのが、給与システム。
ワーカーへの日払いをタイミーが立替え、掲載企業は月末に一括してタイミーへ支払うシステムなので煩雑な作業もなく導入しやすいというのです。
ちなみに気になるタイミーのお金の仕組みは、アルバイトをする人はアプリの利用料は無料。掲載企業側がバイト代の30％をタイミーに利用料として支払うというものなんです。

タイミーは気に入ったアルバイトがいたら引き抜きが可能。
掲載企業としても一緒に働いている間柄なのでお互いのことがしっかりわかっている。だから採用に踏み切れる。一方働く側も職場の雰囲気がわかった上なので安心、というわけ。
タイミーのビジョンは一人ひとりの時間を豊かにすること。
その選択肢の一つとして好きな時間に「働く」を提供する。
そのアツい情熱を独自のテクノロジーで実現している、ということなんですね。これぞ、タイムイズ…”マネー”のできないビジネス！

今回のポイントは、“働く機会を均等に”

山越支社長にタイミー中四国支社へ着任されたときのことを伺ったところ、地域の労働力不足の課題は深刻で、生産現場での人不足の課題は大きい。特に広島県は人口流出が多いことから、タイミーの人材マッチングシステムにより人不足という社会的な課題を解決できないか、やるならば拠点を据えて地域に根付いていこう、と考えて中四国支社を設置したとのこと。タイミーはスキマバイト探しや給与の即日支払いと言ったことに注目されるが、実際には働く会社、働く人、どちらにもメリットを出すために、働く会社に対するサービスに重点を置いている。まず、業務に余裕を持ってもらうための企業の課題解決していくことから始めているそうだ。経営者と一緒に課題解決を図るところから協力し、働く人を迎い入れる体制を整える。働く人は事前に業務を理解できれば現場で不安になりにくくストレスは軽減される。

教える時間もないのが最近の現場の抱える大きな課題。働く人に早く理解してもらえるよう協力している。業務は教える人や教え方によってばらつきが出ないことが理想であるが、教えられる人は限られており、そこで、タイミーが事前に業務を取材し動画などを活用して業務を事前に理解できるよう支援しているそうだ。

多くの職場は実際に働くまでは、職場の雰囲気や実際の業務、どんな仕事なのかわからない。ある程度理解していくのとそうでない場合の差は大きい。働く会社、働く人の両方がやってみて初めてあっているのかそうでないのか考えることになる。職場に定着するかはさらにその先でとなる。

山越支社長は、タイミーは働く人をその地域に増やすことで地域経済が良くなるようにしたいという。働く人はタイミーアプリを持っていればその地域でずっと生活できることになることを理想としているそうだ。

働く会社には人材確保に至る改善や課題解決をしっかり実行し、働く人には働く機会、入り口をわかりやすくすることで、働く会社・働く人の働く機会を均等にして、互いに思いやって

良い職場環境を作りたい。タイミーが地域発展に貢献されることを期待したい。