今回のポイントは、“やりがいある仕事の価値”

　

―やりがいのある仕事、すてきですよねー

　川岡社長に会いに五日市の店舗へ行ってきた。笑顔で迎えて頂いた川岡社長。社員さんに職人気質で実は怖いんでしょ？　と聞くと、「怒っているところを見たことが無い、むしろ、怒らない社長に怒ってしまう（笑）」そうである。川岡さん曰く、怒ってもしょうがないのだそうだ。自らが職人にあこがれて塗装の世界に飛び込み、創業から20年。苦労を重ねてきたからこそ、怒らない。地元でずっと続けられたやりがいある仕事が笑顔を生み出す。



―塗装職人は楽しいのでしょうか。屋根や外壁はたいへんそうー

　建物の外壁は建物が建つ立地条件によって、雨風だけでなく塩害や大気物質、日照などで劣化度合が変わる。また家屋の状況によっては本来の屋根・外壁補修以上の工事も必要な時もある。さらに、補修工事後の耐久性は必ずしも塗装材料のカタログ通りにはいかないことも。そこを経験と想像で手順や材料を考え、お客様へ提案する。社員は職人と営業・設計を担い、責任をもって施工する。もちろん自社の不具合は最善を尽くして補修にあたる。

　建物は誰にでもみられるもの。お客様がきれいになってリプルに頼んでよかった、と喜んでもらえることに共感して自分が嬉しい。これがやりがいと笑顔につながっているそうだ。



―塗装職人は同業者も多くて競争も激しいのではー

　確かに塗装業は特別の資格がなくてもできる工事とのことで、建築工事の一部であり、建物によって工事内容が変わるため目安となる料金がなくわかりにくい。同じ工事でも業者によって価格が違うことが多い。ただ、リプルクリエイトは必要な工事費用を提示し、その金額に納得してもらえるよう説明を果たす。適正な費用の設定により笑顔の工事を提供したいそうだ。



―といっても一般の人に塗装工事の良し悪しはわかるのかー

　そう、知らないことはその工事が適正なのか評価できない。そこで、数年前から地域で塗装工事に関する講習会を開催して、外壁・屋根などの工事、仕上がりについて解説する活動を続けているそうだ。これは自社や仲間にとっても良い仕事を後世に残し、不具合やトラブル事例を伝えて、よい工事品質を維持していくことにつながる。この活動が塗装工事の標準であることを知らせる広報活動となる。結果、価格や雇用の維持につながる。とても良い活動をされている。



　小さい会社であってもずっと続く会社でありたい。やりがいある仕事の価値はずっと続く。