広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2024.02.03 O.A.

求められる人材を言語化する

株式会社シナジー
企業の要望にそう人材を上手く集めている企業

企業にとって人材の確保は必要不可欠なこと。
帝国データバンクによると広島県内の企業への意識調査で2008年の調査以来、正社員の人手不足が2023年10月、54.0%と過去最高を記録。
いい人材をなんとか確保したい。多くの企業がどうすればいいのか悩んでいます。
そんな人材を求める企業に対してうまく集めている会社が東広島市にあります。
「株式会社シナジー」です。主に人材サービスをはじめ、コンサルティング事業やビルメンテナンスなどを手がけています。
企業に答えるシナジーの考えを樽本社長が教えてくれました。
「人の心に寄り添い続けるということですね。」

人材のエキスパートが語る戦術

人材確保のエキスパート、小濱さん。多くよせられる採用の悩みを教えてくれました。
それは典型的には、素直で明るく元気な子に来て欲しいというもの。
漠然として採用の思いはあるものの企業側が明確な採用の目的などが定まっていない場合もあるといいます。
そこで(企業が)求めていることは何なのかということを言語化しながらそれを(企業に)お伝えする。
向かった先は、府中町に本社を置く「東和エンジ株式会社」。
東和エンジ株式会社は、発電所のメンテナンスやプラント設備の施工管理などを行う技術職人の会社です。
小濱さんの会話を引き出す戦術として「名刺」と「冊子」があります。
しかも名刺は顔写真入りで顔を覚えてもらうこと。
さらには二つ折りになっていて会社のこと、小濱さんのことが掲載されているのです。
そしてもうひとつ、「冊子」は、妹尾社長が愛読しているといういのは「シナレッジ」というシナジーの会社リリース。
小濱さんたちが毎回、記事内容を考えているのです。
11年前から毎月発行し続け、最新号は133号となりました。
つまりシナレッジも名刺も顧客との会話を育むきっかけとなり、顧客の心に寄り添えるアイテムなんですね。
クライアントでもある妹尾社長は「うまく上手にヒアリング、聞き出してくれていつのまにか それが形になって僕たちもそれに乗り、動いていくそんな形ですかね。」と言います。
聞き出すきっかけをつかみ、欲しい人材イメージを言語化して採用へと繋げているのです。
さらにシナジーでは、採用した人の戦力化、定着化も図ります。

メンターとしての役割

シナジーでは、クライアントの要望に合う人材を確保するばかりか、採用後のケアも大切にしています。
それは、担当者が採用者の職場での環境について相談に乗り、それらを企業側にも上手く共有しながらよりよい職場作りができるようにエスコートしていきます。
それにより採用する側もされた側も安心感が育まれてきます。
企業のために何をするか、何ができるのか。それがシナジーが得意とする企業人事のアウトソーシングなのです。

クライアントのパートナーとして

シナジーでは自社の若手育成にも力を入れています。
取引先の課題解決にむけて同僚に意見を求めます。
このようにチームが一丸となって解決の糸口を見つけるのもシナジーの強みなのです。
介護業界の深刻な人手不足がありました。そこで樋野さんは、会議でまとめた企画を提案。
クライアントの社長も「ざっくばらんに話しができていますので指示されたり、アドバイスされるだけじゃなくて一緒に動いてくれるのでそこがやっぱりうまくいっているんじゃないかなと思っています。」と安心感を持っていました。
採用から見えてくる課題などをクリアするため、シナジーはクライアントのパートナー企業としてこれからの活躍が期待されます。

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今回のポイントは「採用活動のありたい姿」を考えてみたい。
―人材の獲得が大きな課題になっています―
特に中小企業の人材不足は職場環境を改善しようにも対応できる人材を獲得できない、なかなか人材が定着しない、など事業運営において大きな課題になっている。
統計的にも日本の人口分布のうち15歳から64歳の生産年齢人口は2008年ごろから減少に転じており、少子高齢化の影響が出てきている。
政策的にも人口増加や生産人口の減少対策、中小企業のIT化の促進や人材育成の推進が進められている。
中でも広島県は転出者が転入者を上回る「転出超過」が都道府県別で最多。

―TVやWebでも転職支援サービスはよく見ます―
以前も増して転職のハードルは低くなり、良い条件、やりがいなどを求めて転職する、企業においても人材の流動は避けられない。
企業の発展には社員数の増加は必須事項となる。
転職支援サービスに登録すると、採用担当には多くの人材が紹介されるが、その採用費用もばかにならない。
採用活動をして増やすことはもとより、ミスマッチを起こさないやめない環境を整えていくことを必要としている。

―中小企業の採用活動はたいへんですね―
シナジーの取材を進める中で採用活動を支援していくことの重要性を改めて認識した。
単に人材派遣・人材紹介しても、働く会社の受け入れ態勢が整っていないと社員は定着しない。
企業の採用活動は経営陣・ご担当が企業において、事業方針の一環としてありたい姿を描き、企業の目標達成に向けて課題を抽出し、計画を立てて進めていくこと。
この時、中小企業は中堅大手のように充実した採用活動はなかなかできない、やり方がわからないといったことも大きな悩みといえる。

―中小企業にとっての採用活動のポイントはどこにありますか―
樽本社長にインタビューする中で、現状の業務課題の改善、定常業務の標準化・IT化・しくみの整備から入ること。
社員にしてもアルバイト・パートにしても、仕事への理解はできるだけ早く、そして人によって変わるようなことなく伝わるような教育と仕組みの整備がポイントとなる。
人材を受け入れる態勢がしっかりとできるかどうかは、採用活動の生産性を高めるためにも重要な業務と言える。
 日々の社内教育研修や改善活動を通して、会社全体が同じ方向へ向かう意識共有をする社内活動から人事評価に至るまで全体的な最適化が必要と言える。

この採用業務体制を支援先企業にあった形で考える伴走型支援にシナジーグループは注力しているとのことだった。地域企業が採用活動のポイントを押さえ働き方改革の参考にしてほしい。
企業情報
会社名

株式会社シナジー

業種複合サービス事業
事業内容■コンサルティング事業
1.採用支援事業
・ゼロルート、人事BPO、RPO
・求人メディア
・Indeedやengage、Airworkの掲載代行
2.経営支援事業
・社長の学校 プレジデントアカデミーの販売
・経営コンサルティング
・経営計画策定支援
・システム販売、導入コンサルティング
■人材サービス事業
3.労働力確保
・人材紹介 
 事務職、営業職などの正社員の紹介
・人材派遣 
 製造業、事務職、その他
・製造請負業務
4.外国人紹介
・特定技能
・留学生派遣
■ビル総合メンテナンス事業
5.ビルクリーニング
・設備メンテナンス(水道、消防、電気)
6.指定管理者制度事業
■警備業
7.交通誘導警備
8.施設警備
9.KBeye(AI信号機)
10.システム販売
・i-system(警備管理システム)の販売
代表者代表取締役社長 樽本 陽輔
所在地広島県東広島市西条町寺家6840-1 アロフトユーカリ1階
お問い合わせ082-493-8601
ホームページhttps://www.kk-synergy.co.jp/